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片桐勝則の日々つれづれ
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NO,203                                       2016年 5月30日

 今こそ手を取り合ってひとつに                  発行 のべやま動物診療所   

http://katagiri.konjiki.jp/         すばる            TELFAX 98-4220

 新緑がまぶしい野辺山高原です。トチやヤマボウシの花が咲き始め、季節は春から夏に移りつつあります。レタスの出荷も始まり、活気に満ちあふれる今日この頃です。

《戦後初、現職オバマ米大統領が、広島訪問》

 戦後初めて、アメリカの現職大統領が、原爆投下地「広島」を訪問しました。5月28日、伊勢志摩主要7か国首脳会議の終了後、オバマ大統領は、安倍首相と共に広島平和記念公園を訪れ、献花しました。原爆資料館を見学し、その後両首脳は、声明を発表しました。

 今回のオバマ大統領の「広島」訪問は画期的であり、歴史に残ることだと思います。このことは、地球上から核兵器が一日も早くなくなることを願う、広島・長崎はじめ多くの日本の人々また、核廃絶を願う世界の人々にとって期待が高まる、かつてない行動だと思います。ただ、一部の報道番組では、オバマ大統領が、この訪問に伴って、「核のボタン」をしたためた「黒いカバン」を軍人に携帯させて「広島」を訪問したと報じています。「核のボタン」とは、言うまでもなく、大統領が、核攻撃のゴーサインを出すためのものです。「核兵器の廃絶をねがう」という傍らで、「核のボタン」がいつでも押せる体制を整えているという実態に、矛盾を感じます。

さて、このオバマ大統領が、7年前の就任後の日本訪問の際に「広島」を訪問する計画があったが、日本の外務省からクレームがあり、断念した経緯があるという報道もあります。日本政府は、「唯一の被爆国」として、核廃絶の先頭に立つべきですが、これまでの国連決議には、核保有国であるアメリカを気遣い、棄権するなど消極的な態度に徹してきています。広島での安倍首相の「日米安保体制の堅持」を強調する声明や「憲法には、核保有を禁止していない」などの発言を聞く限り、日本政府が、本気で核兵器の廃絶を考えているのか、疑念を抱かざるを得ません。

来年四月からの消費増税の見送り報道や、今回の伊勢志摩サミット後の世論調査で、安倍内閣の支持率が上がっていると報道されています。「羊の皮をかぶったオオカミ」という言葉がありますが、私たちは、子や孫ら、将来ある次世代のために、真実を見極める澄み切った眼で、政府を注視し、7月に予定されている参議院選挙、場合によっては衆参同時選挙で、平和な未来を託せる候補者、政党に大切な一票を投じたいものです。

《福島第一原発事故廃炉のめど立たず!》

 5月29日放送のNHKスペシャル「廃炉への道2016」を見ました。5年前に東日本大震災による津波で、電源喪失しメルトダウンした福島第一原発の1,2,3号機の核燃料を取り除くために、廃炉に向けた作業にかかわる技術者の苦悩をドキュメントした番組です。番組の中で「史上最悪の原発事故」という表現に、政府首脳はこの番組を見てよく考えろ!と憤りを感じました。「原発事故は収束した」と言って、オリンピックを招致し、原子力発電の利得に群がる「原子力村」の意向を最優先する安倍政府。使用済み核燃料や除染によって大量に蓄積した放射能汚染物質などの廃棄・処分方法が確立されていない中、「トイレのないマンション」と揶揄される原発を新設し、再稼働し、輸出までする安倍首相。その原発の電力を主電源に使うリニア新幹線建設計画。

 グローバル大企業の目論見が、時の政府を経済最優先の政策へと誘導しています。その結果、世界に広がるテロリズム、その元凶は、「貧困」にあると言われています。世界に広がる貧困と格差社会の根底に、核兵器の廃絶を拒むもの、原発を推進するものなど共通する勢力が存在することに、私たちは警鐘を鳴らし続けることが重要だと考えます。身近なところから、声を上げることの大切さを感じます。

《中部横断道は「命の道」、農地は「命の泉」》

 中部横断自動車道は、よく「命の道」と表現されます。今後30年以内に、70%程度の確率で発生が予想されるマグニチュード8~9の南海トラフ地震の発生時に、被災地に支援物資や人を運ぶのに中部横断道が欠かせないというのです。「あ~なるほど」と思う方「そりゃ、一日も早く道路を整備して、地震に備えることは重要だ!」と考える方もたくさんいると思います。活断層が比較的少ないとされる佐久地域を走る高速道路は、仮に大規模な地震があっても、機能する可能性は、他の地域より高いと素人考えですが感じます。中部横断道のキャッチフレーズは、「君は日本海を見たか。僕は太平洋を見たい。」(逆かな?)です。これは変えた方がいいと思います。例えば、「君は被災地に向かいたい。僕は被災地を離れたい。命の道、中部横断自動車道」に!

 今、国交省がポンチ絵という模式図で、中部横断道の南牧村内のルート帯案を提示していますが、このルート帯の中には、私達にすれば、生業とする高原野菜の畑や牧草地などの農地、そして住宅、公共施設が集中しています。まさにこのルート帯の中には、生業を支える「命の泉」がたくさん湧き出ているのです。「命の道」を作るために、「命の泉」を絶つことに疑問を感じます。

 住民の多くは、ルート変更を望んでいます。国交省は、早期実現を求めるのであれば、切実な住民の声を素直に聞き入れ、それに応えるべきです。国交省への住民の不信感が膨らむ前に、国交省は、誠意ある姿勢を示すことが肝要と思います。

 国交省には、現在提示しているルート帯案を見なおし、住民が納得するルートに変更することを要求します。また、国交省は、計画段階評価の内容、及び現在の環境アセスメントの配慮書等について、速やかに住民に説明することを要求します。

《6月議会定例会の日程》

 南牧村議会6月定例会の日程については、6月3日開会、14日一般質問・議案審議、17日最終日とすることで、議会運営員会で決定しました。議会議長あてに3件の中部横断道に関する要望書が出されています。14日の私の一般質問は、主に中部横断道について南牧村の姿勢を質す予定です。多くの皆さんの傍聴をよろしくお願いいたします。

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