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片桐勝則の日々つれづれ
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NO,202                                       2016年 4月30日

 今こそ手を取り合ってひとつに                  発行 のべやま動物診療所   

http://katagiri.konjiki.jp/         すばる            TELFAX 98-4220

 野辺山高原では、庭のカタクリの花が終わり、サクラソウが咲き始めています。サクラやコブシの花も咲き始めました。いつもより一週間ほど早い、草木の開花です。

《関係住民のみなさんが変更を迫る中部横断自動車道の国交省のルート帯案》

 国土交通省は、中部横断自動車道の建設計画について、すでに環境アセスメント(環境影響調査)の「配慮書」を作り、現在、実際にどのような調査を実施するのか、そのやり方を示す「方法書」の作成作業に入っていると思われます。環境アセスは、事業主体となる国交省が行う調査ですが、本来ならば、「配慮書」が作られた時点で、国交省は住民説明会を行うべきです。

 現在、国交省は、この配慮書中に模式図で示しているルート帯案について、住民への説明が全くなされていません。先日、野辺山のSさんが、このルート帯案を航空写真に落とした図を作成してくれました。それを見た地域の関係者の多くは、この計画をより現実的にとらえ、国交省が示したルート帯には、優良農地や人家、公共施設また、未解決の問題を抱える土地などが含まれ、このルート帯案には納得できないとしています。

そこで、関係する住民が組織する二つの団体が、新たに、もっと西側のJR最高地点付近から八ヶ岳牧場、板橋牧場そして海の口牧場に抜けるルート案を国交省に提案することを南牧村に要望しています。これと同様な新しいルート案は、昨年すでに、菊池前村長が、国交省の出先機関の長野国道事務所に対し、二度にわたって提案しています。

板橋地区の住民のみなさんは、4月27日署名簿と共に南牧村長にルート変更を求める要望書を提出しています。また、それより前に、野辺山地区や板橋地区の住民のみなさんとJA長野八ヶ岳野辺山支部長が、同様な要望書を同じく南牧村長に提出済みです。さらに、野辺山地区では、有志のみなさんが、ルート変更を求める署名活動を進めています。

また、昨年8月28日に開催された野辺山区の定例区会議において、「(中部横断自動車道のコースについて)区として独自の案を作成する」ことが承認されています。その後、野辺山区は、現在まで新しいルート帯案についての協議がなされた様子がありません。

隣の山梨県北杜市では、当初から中部横断自動車道建設計画に対する住民の反対運動があり、そこで国交省は、この計画を進めるにあたって、初めて「計画段階評価」という手法を取り入れざるを得ませんでした。その過程で、10数回にわたる住民説明会を開催するなどその念入りさがうかがえます。しかし、長野県側については、山梨県境の南牧村の平沢地区でたった一回、平成25年2月に説明会が行われただけです。

平成26年7月23日に開催された国交省社会資本整備審議会道路分科会関東地方小委員会で、決定された「対応方針案」には、山梨県側のBルート帯案と長坂~八千穂間については、新たな道路を作ることが決められました。しかし、この段においても、長野県側のルート帯案等については、一切、詳細な説明はなされませんでした。

この関東地方小委員会が、計画段階評価の最終決定をする7月23日を目前に控えた7月22日、南牧村は、国交省長野国道事務所から、この計画に対する「対応方針案」を了解することを迫られていて、村は議会と全員協議会を開催し協議したうえで、この「対応方針案」に「異議なし」の回答書を長野国道事務所に送付しました。

何をもって「異議なし」としたのか、この時のやり取りは、すべて議事録に残されています。私が「南牧村のルートについては、検討してないがこれも含めて回答するのか」という問いに、当時の菊池村長は、「国交省は、長野県側のルート帯案については、何の説明もない」「今日の回答はあくまでも山梨県までの回答だ」(概要)とはっきり答えています。

さらに、翌年の平成27年1月27日には、南牧村と議会は、依田県議と共に長野国道事務所を訪問し、護摩堂所長に要請活動を行いました。その席において、護摩堂所長は、「関東地方小委員会の決定は、ルートは、3キロ巾で行くことを判断したと考える」と説明しましたが、私の「仮に村がこのルート帯を外れる新しいルート帯案を提示したら、どう対応してもらえるのか」という問いに、所長は、「国交省がルートを公表する前であれば、地元の提案を受け、検討する。ただ、それをすべて受け入れるかはわからない」と答えています。このやり取りからも明らかなように、国交省が現在示している長野県側の1キロ及び3キロ巾と言われるルート帯案は、正式な説明もなく、確定したものではないという事です。南牧村は、これらの経過をしっかりとらえ、国交省と対等にこの中部横断自動車道の計画について、特にルート変更について協議することを強く求めます。同時に、この計画について住民への説明会の開催を国交省に強く迫るべきです。

南牧村は、昭和59年、当時の建設省が千曲川上流ダム(仮称)を建設するために1億円の実施調査費を当時の大蔵省に概算要求しましたが、南牧村及び近隣町村挙げての反対運動で、この予算を阻止しました。その後、このダム計画は、撤回されました。このように南牧村は、住民自治を守るために行動した、輝かしい経験があります。

中部横断自動車道の計画についても、自らの生業を脅かすことになるルート帯案の変更を求める運動は、かつてのダム計画を撤回させた経験がきっと生かされると思います。

当時と一つ違うのは、横断道建設そのものに反対しているのではなく、ルートの変更を求めるという事です。ただ、こうした前向きな住民の提案を、仮に、国交省が無視するようなことがあれば、これは当時の住民運動の再燃が、起こりうることとなるのではないでしょうか。国交省には、賢明な対応を強く求めます。

《TPPの批准及び関連法案は継続審議に!

 今国会に提出されていた、TPP関連法案は、衆議院TPP特別委員会での審議の中で、政府の不誠実な対応(黒塗り文書)や、委員長の発行予定の著書の原稿問題などで空転し、再開されたものの熊本大地震の発生などで、政府は、今国会中に結論が出せないとして、TPP関連法案の継続審議を国会に提案し、その結果、関連法案の継続審議が決まりました。TPPを阻止するためには、夏の参議院議員選挙が非常に重要になります。

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