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片桐勝則の日々つれづれ
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NO,208                                       2016年10月29日

 今こそ手を取り合ってひとつに                  発行 のべやま動物診療所   

http://katagiri.konjiki.jp/         すばる            TELFAX 98-4220

 野辺山高原やっとさわやかな秋空がかえってきました。この時期としては、霜の降りる回数も少なく、比較的暖かな10月下旬です。雨が多かったせいか、木々の落葉が早く紅葉を楽しむには少し物足りなさを感じています。

《国民健康保険制度への国の補助金を1980年代の補助率50%に拡充を》

 先日、「払える保険料と窓口負担の軽減」と題して国民健康保険の学習会があり参加してきました。その中で、全国の国民健康保険の実態(平成26年度)が、資料として提示され、長野県の国保の特徴が浮き彫りになりました。

それは、まず、被保険者(加入者)一人当たりの保険料(税)の格差が、全国一であること。県下、最も高いのが南牧村の一人当たり114,987円、最も低いのが、大鹿村の31,359円で、格差が3,7倍でこの格差は、全国一位です。

さらに、加入者一人当たりの医療費は、県下、最も多いのが平谷村の455,590円、最も少ないのが川上村の175,132円で、その格差は、2,7倍で、北海道に次いで全国2番目です。ちなみに、南牧村の一人当たりの医療費は、全国で3番目に安くて、189,783円です。

一方、加入者一人当たりの平均所得を見ると、長野県下では、トップが軽井沢町の298万円、次に川上村の122万円、3番目が南牧村の110万円となっています。

これらの資料から南牧村は、全国でも一人当たりの医療費が、18万円と少ないのに、国保税は、長野県ではトップで、全国でもトップクラスに入ります。その理由は、所得が高いことに起因します。所得が高いために、国や県から交付される調整交付金が少なく、自前で保険制度を維持しなければならないことになります。所得が高いといっても平均所得の話ですから、低・中所得階層の世帯の保険税の負担は、大きくなってしまうと思われます。南牧村でも、所得階層別の世帯別保険税の分布表を作り、その実態を明らかにする必要があります。所得の2割以上が国保税として徴収されるとなると家計への圧迫は厳しいものがあると思われます。

1984年の国民健康保険法の改悪によって、国の補助率が大幅に見直され、それまで国保運用費の50%を補助していたものが、25%に削減されてしまいました。その結果被保険者(加入者)や地方自治体(保険者)の負担増が強いられてきています。国保は、社会保障の一環です。1980年代の補助率に戻し、国の責任で加入者、あるいは自治体の負担を軽減すべきです。

《中部横断自動車道、長野県主催の勉強会、開いてはみたものの?!》

 長野県による第2回目の勉強会が10月20日開催されました。参加者は前回の150名よりも減り、約100名でした。長野県は、前回の参加者はじめ今回初めて参加する人たちに前回の会議の様子を議事録などの写しを作成・配布すべきですが、なんの資料も配布せずに、いきなり前回出された疑問点や質問に答える説明をパワーポイントを使って始めてしまい、ひんしゅくを買いました。

 中部横断自動道の建設費用及び建設後の維持経費(50年先まで試算)を建設工法の違い(土構造・橋梁・トンネル)によって比較した説明がありました。建設費の比較は、土構造(盛土や掘割)を1とすると、橋梁は4倍、トンネルは6倍かかること、維持費は土構造を1とすると、橋梁は3倍、トンネルは4倍かかるという話です。厳寒の野辺山高原を走る道路の維持管理費を他の一般道路並みに計算しているとすれば、大きな誤算となるでしょう。

この説明を聞いて感じたことは、道路の維持費を50年先まで見積もるのであれば、仮の話ですが、作物を生産する畑の賠償金額もその畑が生み出す粗生産額の少なくとも50年分を補償対象にすべきだなと思いました。例えばということで、私が試算してみました。

白菜畑 10アール当たり、700箱、ひと箱1000円として、粗生産額70万円

二期作による生産であれば、10アールで140万円

140万円×50年=7000万円  仮に30%の所得があるとすれば、

所得としては、7000万円×30%=2100万円となります。

100年なら4200万円です。

中部横断自動車道の南牧村の横断距離は、最短で20キロ、このうち仮に半分が畑と仮定すると、土構造として、道路幅は、法面を入れると30メートルから50メートル。

単純に10キロ×30m=30ha または、10キロ×50m=50ha これだけの畑の面積が潰れることとなり、仮にこの面積の畑の50年間の粗生産額は、210億円から350億円に、所得額は、63億円から105億円になります。

長坂~八千穂間の34キロの道路の建設費は、約2300億円、このうち北杜市側にかかる建設費は、1800億円、残り500億円で、南牧~八千穂間(約25キロ)を建設することになります。この費用試算自体、長野県側をばかにした話はないわけですが、果たして、国は、その用地賠償費に、かかる畑に105億円を支払うでしょうか?是非、国の見解を伺いたいところです。

この勉強会後に何人かの参加者と話しましたが、「こんな説明会なら、もうやらなくてもいいや」という意見が多く聞かれました。国は、県に責任を押し付けるのではなく、これまで怠ってきた地元説明会を国が出向いて行うことを強く求めます。

西暦887年(1129年前)の平安時代仁和(にんな)3年7月30日に起きた五畿七道の大地震(南海-東海地震)で、北八ヶ岳が大きく揺れ、大規模な山体崩壊が発生し、千曲川をせき止めたそうです。これから30年の間に70%の確率で南海トラフ地震が発生すると予想されています。北八ヶ岳の稲子岳は、山全体が滑りやすい状態にあるそうです。大地震などの際、千曲川の西側を走る高速道路が果たして災害時の緊急迂回道路として役に立つのだろうか?という新たな疑問も聞かれます。

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