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片桐勝則の日々つれづれ
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NO,212                                       2017年 2月27日

 今こそ手を取り合ってひとつに                  発行 のべやま動物診療所   

http://katagiri.konjiki.jp/         すばる            TELFAX 98-4220

 あっという間にもう3月です。日差しも暖かさを増し、庭のフクジュソウが、解けだした雪の間から顔を出し、野辺山高原も春の気配です。3月3日から、定例議会が始まります。新年度予算案の審議が中心になりますが、中部横断自動車道のルート変更や国交省の地元説明会開催要求、学校づくり委員会の「小学校の統合」という答申後の対応、大型遊具の設置計画、牛糞尿処理とバイオマス発電計画などの公共事業の在り方、進む少子化高齢化対策などなど、新年度に向け山積した課題も重要な協議事項です。

()ヤツレンの酪農協議会の懇談会でのバイオマス資源化の先進地視察の報告》

 2月15日ヤツレンの酪農協議会の懇談会で、大分県日田市のバイオマス資源化センターと富士河口湖町の富士ケ嶺バイオマスセンターの先進地視察のもようをパワーポイントを使って報告させていただきました。

 さて、日田市の施設の課題は、メタン発酵後の消化液の処理問題です。築10年を経過し、発電の全量販売が可能になったものの、特にこの消化液の浄化施設等のメンテにかかる費用が1億円超とかさむ現実、とはいえ後10年は持ち応えなければならないという担当者の説明に他の自治体のこととはいえ、ため息が出ました。

 富士河口湖町でも、施設の改修費など年間数千万円の費用がかかり、発電の方は低迷しつつも、牛糞堆肥の販売が好調になりつつあるという実情をお聞きしました。

今、南牧村では、牛糞尿のバイオマス発電を前向きに考えているようですが、この消化液あるいは熱処理した液肥の処理方法は、大きな課題になると思われます。また、発電には、泥状化した牛糞尿のスラリーの確保が必要ですが、この地域では、牛糞尿の水分調整におが屑を大量に混ぜるので、メタン発酵には向かないのではないかと考えます。いずれにしても、南牧村が抱える今ある課題の抽出と、高原野菜と酪農・畜産、そして観光といったこの地に見合った、この地域ならではの処理対応をしっかり関係者と検討・協議しなければならないと思います。

《獣医学術学会に参加して》

 金沢市で行われた獣医学術学会年次大会に久しぶりに参加してきました。佐久平駅からあっという間の2時間で到着、曇天の金沢駅には、雪が全くなく近代的な駅舎が迎えてくれました。夕方には、歓迎レセプションがあり、地元の芸能が披露され、海産物や能登牛がバイキング方式でふるまわれました。余興や食事も良かったのですが、何よりも懐かしい方々とお会い出来、話すことができたことが何よりも有意義でした。

 私は、産業動物の分科会に参加しました。興味深かったのは、牛のサルモネラ症についてです。専門用語の難しさ(私の勉強不足)もありましたが、菌のタイプが、5年~15年で変化していくという事でした。最近は、S.Typhmuriumの変異株の「S.4:i:-」による牛サルモネラ症の発生件数が、急激に上昇しているそうです。

 北海道でのサルモネラ症の今までの発生状況の紹介もありましたが、同じ傾向がうかがわれるようです。私は、サルモネラワクチンの接種状況を質問しましたが、北海道では、あまり普及していないようでした。また、南牧村が実施しているような感染症等による所得減少に対する補助制度についても聞きましたが、消毒剤等の給付を行うところはあるようですが、補助金制度を実施している自治体の紹介はありませんでした。ところで、南牧村の補助金の最高限度額の100万円は、農家の規模拡大に伴い、増額していく必要性を感じます。

 こうした学会が、毎年多くの研究者の発表の場として開催されていることに敬意を表し、特に、若いみなさんの発表が目立ち、これからの獣医療に明るい未来を感じます。ただ、一方で、基盤となる畜産・酪農情勢の悪化や貧困の拡大・少子高齢化等による犬や猫の飼養頭数の減少等は、動物臨床に携わる獣医師はじめ、関係する機関に努める獣医師にも大きく影響することになり、政府の政策がこれからの若手獣医師の未来を左右することも為政者は、忘れてはならないとこの学会に参加して改めて考えさせられました。

 来年の次期開催予定地は、大分県だそうです。

《「中部横断自動車道の問題点を国会議員と語る会」の開催》

 2月25日、日本共産党の参議院議員武田良介さん(参議院北陸信越ブロック比例代表選出・長野県出身)を招いて行われた中部横断道を語る会は、初めてで、急な開催にも関わらず、多くの皆さんに参加いただきました。長野県議会議員の藤岡義英さん、衆議院3区予定候補の小金沢ゆかさんも出席し、みなさんからの発言を熱心に聞いてもらいました。

 住民の方からは「大村村長は立場があるというが、住民の思いを分かってほしい。村民中心にやってほしい。」「みらい会議にみらいはない」という県や村行政への思いや「あの戦争の時もそうだ、自ら知ろうとしなかったのではないか、この問題も自ら考える力を付けることが大事。共産党はプロだから、助言してほしい。」といった共産党への期待や「横断道は、身近な問題だ、相当大きな覚悟がいる。沖縄の辺野古のこと、本当に国の強行さを感じる、民主主義はあるのかと。しかし、どんな状況でも、闘う人がいる。」「あきらめるのはいつでもできる」「対応方針のルート帯案に拘束力は本当にあるのか?村、県、国に問い働きかける必要がある。あきらめない!」といった心強い発言が多くありました。

 皆さんからの発言を踏まえ、藤岡県議からは、「長野県側は国の説明が行われていない。反対ではない、住民は、ルート変更を求めている。大きな声を上げることが必要だ。」と。武田議員からは「国に対して、住民の皆さんがものを言う場面の必要性を考えている。」という要旨の発言がありました。

 これからもこうした集いを企画しますので、お気軽にご参加ください。

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