忍者ブログ
片桐勝則の日々つれづれ
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 
NO,164                                       2013年 1月24日
 今こそ手を取り合ってひとつに                 発行 のべやま動物診療所   
http://katagiri.konjiki.jp/        すばる            TEL・FAX 98-4220
 寒中お見舞い申し上げます。この冬もう既に、数回のダイヤモンドダストを見ましたが、マイナス10度以下の午前中に、太陽の光にきらきらと輝くきめ細かいダイヤモンドダストは、この高原ならではの幻想的な光景です。
《今度は4トンダンプカーの盗難相次ぐ!》
 新年早々、今度は4トンの比較的古いダンプカーが2台連続で盗難に遭いました。最初の1台は、板橋地区で1月6日夕方から7日未明にかけて、日野の4トン4輪駆動車で高いあおりのダンプカーで、2台目は野辺山地区で、1月7日の夕方から8日の未明にかけ、いすゞの4トン2輪駆動車のダンプカーでした。いずれも10年以上使用した比較的旧式のものです。被害に遭われた関係者の皆さんにお見舞い申し上げます。そして、この事件に関る情報をお持ちの方は、是非おしらせください。
 昨年の重機等盗難事件の容疑者逮捕のきっかけは、通りかかった住民からの貴重な情報提供が有力な手がかりとなりました。長野県警および佐久警察署は、この教訓をしっかり生かすべきなのに、自らのホームページでの事件公表はおろか、マスコミを利用した事件公開による住民からの情報提供依頼への積極性働きかけが、決定的に欠けています。
1月9日の警察庁の発表によると、2012年度の殺人や窃盗などの刑法犯の年間発生件数(認知数)が、戦後最低を記録し、最高だった2002年の半数以下になったそうです。しかし、その検挙率は、全国で31.7%、長野県でも41.5%に止まっています。
 防犯カメラやNシステムといわれる車のナンバー読み取り機の活用が犯行の裏づけになるそうですが、事件解決には、住民等からの情報提供が大変重要になってきます。しかし、長野県警および佐久警察署のホームページの「あなたの街の犯罪」欄を見ても、となりの小海町の草刈機の盗難事件の記載はありますが、今回の南牧村でのダンプカーの盗難事件の記載がありません。昨年連続発生した重機等の盗難事件は、ついぞ一切記載されませんでした。警察は、住民に積極的に事件に関る情報の提供を求めるべきであり、事件に関する必要最低限の情報は積極的に公表し、検挙率の向上を目指すべきです。警察官の不祥事が相次いでいますが、警察の情報をなるべく公開しないという隠匿体質的なものがあるのでしょうか。被害者に寄り添った対応が求められます。
 また、盗難事件等に関し、盗まれるのは鍵をかけないからだとか、盗まれやすい場所に置いておくからだとか、被害者に責任転嫁する風潮がありますが、責任所在は、100%犯罪者にあります。ましてや、犯罪を取り締まる警察にそうした被害者責任論的な偏向した発想があるとすれば、事件解決の足かせになりかねず、厳に慎むべき考え方です。
 自動車の鍵は、本来、車を起動させるためのものであり、盗まれないようにドアロックするためのものではなかったはずです。そもそも、ロックしておいても狙われれば、どんな手を使ってでも盗まれてしまいます。問題は、犯罪者を生み出さない、そのためにどうしたらよいのか考えるべきです。この間、刑法犯の件数が減少してきた原因をしっかり検討すべきです。仮にその原因が、守りを硬くしたセキュリテイーの強化や防犯意識の向上にあるとすれば、本当の問題解決にはならないのではないかと疑念を感じます。
貧しくも、味噌やしょうゆを貸し借りした時代があったことを考えてみましょう。国内の刑法犯は、皆が飢えることなく、憲法25条で保障された「健康で文化的な最低限度の生活」が営めれば、もっともっと少なくなるのではないでしょうか。
《円安で更なる飼料価格高騰の懸念》
トウモロコシも大豆も依然高い相場が続いています。配合飼料の価格安定制度によって高騰している飼料の補てんがされていますが、高止まりが続くと補てんの減額が予想され、農家負担が増えることになります。生乳や牛肉の価値が上がらなければ、その経営は非常に大変になっていきます。こうした中、全国では廃業する農家が後を絶ちません。
全国の畜産農家数は、乳用牛も肉用牛も年々減少傾向にあり、2012年現在で、乳用牛は、2万戸、144万9千頭、肉用牛では、6万5千戸、272万3千頭だそうです。食糧自給率がカロリーベースで40%を切った食糧輸入大国日本が、目指すものは一体なんなのか?TPP(環太平洋経済連携協定)への交渉参加問題が、どう動くかによって、離農者がさらに増える危険性があります。農家にとっても、私たち畜産関係者にとっても、正念場の年になります。
《生活保護費の削減は新たな問題を生む!》
 自民党は、先の総選挙で生活保護費の1割削減を公約として掲げていましたが、厚生労働省は16日、生活保護基準の見直しを求める報告書案を発表しました。生活保護費の10%削減の根拠は、低所得世帯(すべての所得世帯の下位10%以下の世帯)と生活保護世帯の生活費水準を比較して、低所得世帯のほうが低いことを理由としています。しかし、日本の生活保護対象世帯の捕捉率が約20%とヨーロッパ(90%前後)などに比べ、非常に低い水準にあり、本来ならば、比較した低所得世帯の中に、多くの生活保護対象世帯が含まれると考えるべきです。そうした実態を考慮せずに、単純比較して生活保護世帯の扶助費が多すぎるから削減するという発想は、いかにも自民党らしい、社会保障切り捨ての理不尽な方策です。生活保護費の削減は、最低賃金の切り下げや、就学支援の基準値見直しなどのほか保育料や国保税、介護保険料などあらゆる基準の見直しにつながり、国民生活全般に影響します。格差社会の更なる拡大となる生活保護費の削減に反対します。
《中部横断自動車道の建設計画より具体化?!》
 2月12日午後2時から平沢公民館で、国土交通省関東整備局主催で中部横断道の説明会があります。これには村民の方ならどなたでも参加でき、参加費は無料です。山梨日日新聞によると、北杜市では、住民の反対運動をさらに盛り上げる動きがあると報じています。地域を挙げた推進が、いよいよ総論から各論へ、多くの皆さんの参加を呼びかけます。
 

PR
 あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。
 新年早々あまり良い話ではありませんが、1月6日の夜と7日の夜、南牧村の板橋地区と野辺山地区において相次いで畜産農家が所有する4トンのダンプカーが盗難に遭いました。いずれも運転席内にキーを置いてあったのですが、計画的な犯行ではないかと思われ、くれぐれも注意してください。
 昨年バックホーなど重機の盗難が相次ぎ、10月に容疑者が逮捕されたばかりです。過去にこのような連続盗難は経験がなく、村では、これを契機に防犯カメラを村内に数箇所設置することを決めていますが、今回のダンプ盗難事件には間に合いませんでした。
 学校現場等でのいじめ事件は、いじめられる側ではなく、いじめる側に問題があります。同様に、盗まれる側に問題があるのではなく、盗む側に問題があります。この立場で、被害者に寄り添った対応が必要です。
   いずれにしても、関係車両を保有している方は、注意していただき、また、不審な車や人に心当たりのある方は、最寄の警察か自治体に連絡してください。
 
NO,163                                       2012年12月24日
 今こそ手を取り合ってひとつに                 発行 のべやま動物診療所   
http://katagiri.konjiki.jp/        すばる            TEL・FAX 98-4220
 真冬日が続きます。築17年、我が家もあちこち傷み始め、今年のこの寒さで北側の水道が凍結してしまいました。水道管が破裂してはいけないと業者さんに見てもらうと案の定凍結防止帯が一部機能していなくて修理したらその場で水が出ました。普段当たり前にあるものが急になくなると本当に不便で不安を感じます。平和憲法もしかりです。
 今年もまもなく暮れようとしています。1年間本当にお世話になりました。みなさんにとって、来年がより良い年になりますようにお祈り申し上げます。
《衆議院選挙、比例北陸信越ブロック日本共産党の議席奪還ならず》
 12月16日投票の衆議院選挙、日本共産党は、定数11の比例北陸信越ブロックでの10年間空白だった議席奪還はなりませんでした。全国でも現有9議席を8議席に後退させてしまい、ご支援いただいた皆さんに感謝申し上げるとともに、深くお詫び申し上げます。一番は、私たちの力足らずですが、民主党の裏切りに対する政党あるいはマニュフエストへの不信感の増大、政党乱立、小選挙区制の4割の得票で8割の議席獲得(自民党)といった選挙制度の弊害、マスコミの偏った事前報道など、少数政党に圧倒的に不利な条件下での選挙戦でした。
 小選挙区定数300、比例定数180を今回獲得した政党別の得票数で議席数を按分する試算が、「2012年衆院選、これが本当の民意だ!」という「疾風怒濤のNEWS怪説?」のホームページに掲載されていました。それによると自民党は179議席に、公明党も25議席に止まり、合わせても選挙結果の325議席どころか204議席に過ぎず、定数480議席の42.5%に止まります。日本共産党もこの試算では35議席となるというわけで、もしそうなれば、国会内で本当に働ける政党になると思います。
小選挙区制の弊害が浮き彫りになった選挙で、今後この制度の見直し論議が活発になると予想されます。この小選挙区制度の弊害をさらに悪くする民主や自民など大政党が唱える比例定数の削減は、死に票が増え民主主義の破壊につながり決して許すことができません。一票の格差是正(最高裁が違憲判決)と比例を軸にした国民の声がストレートに反映するまともな選挙制度の改革は急務です。
 年が明ければ、7月には参議院選挙が行われます。日本共産党は、結党以来90年、戦前・戦中・戦後を通じ、主権在民・反戦平和を一貫して訴えてきた老舗の政党です。憲法違反の政党助成金や企業団体献金を一切受け取らず、新聞赤旗等の収益と個人の献金、党員の党費によって活動する近代的な政党です。この議席を大きく伸ばさせていただき、みなさんとともに、当面する消費税増税中止法案を国会で成立させ中小企業の支援と時給1000円を実現し景気回復をはかり、超高額所得者の税率の見直し、260兆円もの内部留保を溜め込んだ大企業の法人税率の見直しなどで税収の回復をはかり、社会保障財源を生み出し、そしてTPP参加を許さない、これ以上の高濃度放射性廃棄物を作らせない原発即廃止路線を示す、平和憲法を守り、子や孫に明るい未来を開く、こうした施策の実現を可能にする政府作りに頑張ります。ご支援を宜しくお願いいたします。
《牛の双子の分娩での第二子目の怪》
 最近、牛のお産でよく出くわすのは、双子の第二子目の子牛が、第一子目を分娩した後、母牛の子宮内で確認(触手)できず、二子目はいないだろうと思っていると、数時間後にまた生まれるというケースです。お産の後、子宮の中に肩まで手を入れて確認するのですが、中々触れないことがあります。母牛が改良によって、大型化したということと、胎子が和牛との交雑種で小さい傾向にあり、子宮の底に止まっていると触れることができないなどいくつかの理由が考えられます。第一子が生まれたからと安心しきらずに注意してください。
《平成28年に小海の火葬場『豊里苑』が廃止されます》
 現在佐久市が、佐久市長土呂地区に建設予定の火葬場が稼動する平成28年度までに、小海町にある豊里苑が廃止されます。これは、平成20年2月、佐久広域連合の正副連合長会議で同意され、同年3月の佐久広域連合議会に報告された内容に沿う格好で、計画実施されつつあります。計画では火葬炉7、動物用小型炉1、総事業費は、約36億円と当初計画費用20億円から大幅に増額されています。新年度には、建設に関る土地買収費他3億8千万円の負担分として南牧村は、581万円が、平成25年度予算に計上される予定です。本体工事建設費用の負担割合は、各市町村の人口割が算出基準となる見込みです。
 この件については、6月の南牧村議会定例会の一般質問で経過等について質問しましたが、村民のみなさんからの問い合わせ等はありませんでした。
 豊里苑の老朽化も進み、往路の道の利便性(特に冬期間)にも問題があるという声もあるようですが、今回の大震災でも、火葬場は分散してあったほうが緊急時に機能できるなどの新たな課題も明かになる中、もう少し十分な検討が必要ではないかと思います。
 この12月議会には、小海町の豊里苑存続を求める会から「現行の豊里苑を整備し、存続してほしい」旨の陳情が南牧村議会に提出され、議会で検討しましたが、不採択となりました。私は、採決は時期尚早で、村民のみなさんに事実経過を十分知らせ、その反響を受けてから判断したほうが良いという理由で、継続審査を求めましたが、認められず賛成少数で不採択となりました。
豊里苑の利用は、南牧村では最近の7年間の平均で年間41件ほどです。仮に長土呂まで行くとなると片道1時間以上かかり、利用者の負担が増えることは明らかです。この間、豊里苑の廃止に関る情報を広く皆さんにお知らせしてこなかったことを反省していますが、豊里苑廃止について、みなさんのお考えはいかがでしょうか。ご意見をお寄せください。
《来年こそは獣医師9条の会を》
 来年こそは、憲法改悪を許さない「獣医師9条の会」を立ち上げるために、頑張りたいと思います!物騒な自民党内閣が誕生する中、平和を守るため皆さんもご協力ください。

 
NO,162                                       2012年11月22日
 今こそ手を取り合ってひとつに                 発行 のべやま動物診療所   
http://katagiri.konjiki.jp/        すばる            TEL・FAX 98-4220
 八ヶ岳も白い帽子をかぶり、野辺山高原のほとんどの木々も葉を落とし、冬越しの準備に入りました。いただいた葉牡丹を少しでも長く楽しみたいと昼間は外に夜は玄関の中に入れ養生しています。先日、例のオスの野良犬を酪農家のYさんの協力で捕まえることができ、無事に「去勢」を行った後、この犬を飼いたいと言うKさんに連れて行ってもらったのですが、犬は、Kさんが2重につけた首輪を抜き去り、締め切ったハウスを抜け出し、再び、野良犬に戻ってしまいました。村で仕掛けた檻では絶対に捕まらず、何年もあちこちの雌犬をはらませたり、子宮蓄膿症を発症させたりと悪名高い指名手配の犬でした。もう交尾することはありませんが、野良は困ります。しばらく追いかけっこが続きます。
《バックホーなどの盗難事件の犯人逮捕!》
 南牧村では今年5月から10月にかけバックホーなどの重機の盗難が相次いでいましたが、10月30日2人の容疑者が逮捕され、1人の容疑者が5月からのほとんどの窃盗事件への関与を供述していると報道されました。安心感からか、最近、畑の真ん中や工事現場に置かれた重機等が特に目に付き始めました。油断せずに、しっかりした自己管理を怠らないでほしいと思います。
 南牧村は、今度の盗難事件を理由に、11月5日の臨時議会で、村内8箇所に防犯カメラを設置するための費用2千万円の予算案を上程しました。具体的な設置までには、個人情報の保護など条例等の整備をはじめ、防犯協会や各地区の区議会や区会とも協議することになります。夜間でも撮影可能な赤外線カメラを併設する予定です。犯罪防止の一助になることを願うとともに、その運用には慎重の上に慎重を期して行ってほしいと思います。
《野菜の価格低迷に緊急経済対策》
 JA長野八ヶ岳の南牧および野辺山支所の野菜の出荷状況は、10月15日現在の集計で、前年対比で、出荷量111%、販売金額76%という数字になっています。ひどかった平成17年を超える史上最悪の状況だと指摘する声も聞かれます。
 こうした中、南牧村は、11月の臨時議会で、廃プラ処理費用の農家負担軽減に新たに1千万円の補助、JA長野八ヶ岳の南牧および野辺山支所の野菜保冷施設(農家が運営や修繕費を負担)の修理費のうち約2割に当たる2千万円の補助、村内畜産農家の堆肥利用促進のために、堆肥を利用する村内の野菜農家一戸あたりに上限5万円の総額5百万円の補助、合計3500万円の一般会計の補正予算案を緊急経済対策として上程しました。これを議会は全会一致で可決しました。また、JA長野八ヶ岳では、来年1月から4月までを申込期間として、一戸当たり3百万円を上限に3年間の経営支援資金を貸し出す予定だそうですが、この件について議会で質問したところ、村は、利率の2.225%の1%を村が、残りをJAが負担し無利子とすることで、協議が進んでいるとの答弁がありました。
 野菜の価格安定対策など南牧支所の担当者にうかがったところ、例年、管内の大口生産者約60戸の農家に対し作付け計画を提出してもらい、過剰生産が予想される時期については改善指導などを積極的に行っていると聞き、現場では、大変な努力が注がれていると感じました。一方、消費低迷が今のまま続いたのでは野菜の販売もままならず、閉塞した日本経済=デフレスパイラルからの脱却を真剣に行うことが重要だと認識しました。
《日本獣医師政治連盟もTPP交渉参加反対決議》
 10月20日付の「日本獣医師政治連盟だより」によると、去る3月25日開催された総会において、TPP交渉参加に反対する立場を取ることを決議したと報告しています。今まで獣医師会はTPPについての見解を出していなかったと思いますが、獣医師の政治連盟ではっきりした見解を出したことを評価したいと思います。この政治連盟は、今まで政権党である自民党や民主党ばかりの応援でしたが、今度の衆議院選挙も含め、TPPへの対応で、あらゆる反対政党の支援も視野に入れ行動してほしいものです。民主党も自民党も「守るべきものは守る」ことが可能であるかのように述べ、TPP参加交渉を推進していますが、後から参加する国は、既に決まった合意を黙って受け入れるのが条件です。
《衆議院総選挙12月16日に投開票》
 12月16日に投開票となった衆議院選挙、このTPP問題は大きな争点にしたいところです。消費税増税法案の廃止、原発の即時停止撤廃、普天間飛行場・オスプレイの撤退、不当解雇禁止など重要争点が目白押しです。大政党や財界はマスコミを使って争点ぼかしに乗り出す可能性があります。惑わされずに大切な一票を有意義に行使しましょう。
 消費税は、経営収支が赤字でも、売り上げが1千万円以上あれば納税しなければなりません。それも再来年には、税率が8%、翌年は10%とこのままほっておけば大増税が行われます。しかし、今度の選挙で「増税NO!」の政党が大躍進すれば、増税法案を廃止しに追い込むことが可能です。あきらめないでください。民主、自民、公明の3党による密室協議で決まった国民不在の消費税増税法案など吹き飛ばしましょう!
さてさて、マスコミが連日騒いでいる第三極と称される、維新の会、みんなの党、太陽の党、減税日本など連携集団をどのように評価すべきでしょうか。いずれも、TPP参加肯定、消費税も条件付容認、原発廃止には消極的です。何よりも恐ろしいのは、日本国憲法の戦争放棄を謳った第9条の改悪を標榜する人々が構成する政党だということです。この点が、選挙中報じられるか分かりませんが、子どもたちの未来のためにも、歴史を逆戻りさせない平和な国づくりこそ政党選択の大前提ではないでしょうか。領土問題は、堂々とした外交で冷静に解決すべきであって、破壊や武力による威嚇は絶対避けるべきです。
みなさんに、あらためてお願いします。今度の選挙の争点は、庶民の懐を暖める経済政策をはじめ、震災復興、消費税、原発、TPP、沖縄、領土、雇用そして憲法改悪問題をどうするかです。それぞれの問題にきちんとした提言を示している日本共産党へのご支持を心から訴えます。閉塞感を打ち破る特効薬は、大企業とアメリカ言いなりから自主独立の日本を目指す政党の躍進とそれを願う多くの国民との共同ではないでしょうか。

 
NO,159                                       2012年 8月29日
 今こそ手を取り合ってひとつに                 発行 のべやま動物診療所   
http://katagiri.konjiki.jp/        すばる            TEL・FAX 98-4220
 お盆が過ぎ、朝晩過ごしやすくなってきました。シキンカラマツの花が咲いています。3~4枚の薄紫の花びらと薄黄色のおしべの小さな花が本当に愛らしい。繁殖力旺盛のツリフネソウの黄色と紫の花もよく観るとかわいいものです。ハギも枝がたれるほど今が盛りとばかりに咲いています。かわいいといえば、秋の代表的な鳴く虫のひとつカンタンが、「ルルルルー」と優しく鳴き始めました。
《バックホーなど相次ぐ農業機械の盗難》
 ここ毎週、バックホーやショベルローダーなど農家が使用する農業機械等の盗難が相次いでいます。役場は広報無線で、JAはFAXなどで注意を呼びかけていますが、被害は後を絶ちません。鍵は抜いてあっても、こうした重機の鍵は共通するものだそうで、他の鍵でも容易に始動できると聞きました。セルフなどのトラックの荷台に積み上げ逃走する大胆なドロボーのようです。どうも週末金曜日から土曜日にかけての犯行が多いのではないかという人もいます。
 先日、藤岡県議(佐久地区選出日本共産党公認の長野県議会議員)とともに佐久警察署を訪れ、笠原所長さん、高野刑事課長さんに話を伺ってきましたが、犯人のめどがたたないと言われていました。警察も犯行現場近くでの聞き取り調査など行うべきでしょうが、国道などに設置された車のナンバー読み取り機の履歴調査程度で、本腰を入れた捜査をしている様子がないようにも思えます。過去の例から、海外の犯罪グループなども加わった犯行の可能性があり、仮に犯人が捕まっても、盗難物が戻ってくる可能性は低いといわれています。もし、犯行現場に出くわしたら、下手に声をかけるとかせず、車のナンバーをメモするとか、少し離れて直ちに警察に電話するなどして、危害が加えられないように注意しましょう。
 農家にとっては、1台数百万円もする大切な機械です。警察も人員削減など厳しい状況下にあると思いますが、本気で捜査に当たってほしいと思います。
《アニメ映画「グスコーブドリの伝記」を観てきました》
 宮沢賢治の作品「グスコーブドリの伝記」のアニメーション映画を観てきました。冷夏の年が続き、飢餓に陥る人々や家族の苦悩、冷夏を火山の噴火で回避しようと考える主人公ブドリの一途な生き方を擬人化した猫を使ってアニメーション映画で表現しています。きれいな画面と常に流れる心地よい音楽、この世とあの世を行きかうマントを着た猫の不気味さとわが身を犠牲にしても飢える民を救いたいと一心にひたむきに生きる主人公の「自然との闘い」を描いたこの作品は、震災や津波という自然災害と、人災である原発事故そして悪政の仕打ちに打ちのめされた今の日本をイメージし、暗いトンネルのかすかな出口の光を見出す「希望」(家族や人を愛する気持ち)を語っているようにも感じました。次に、同じく宮沢賢治作「ポラーノの広場」のアニメ映画の作成を目指す関係者の奮闘を祈りたいと思います。劇場での公開は終了しましたが、まだ観てない方は、機会があったらぜひご覧ください。
《TPPで破壊されかねない国民皆保険制度》
 7月下旬、佐久総合病院の農村医学夏季大学講座を受講しました。印象的だったのは、初日に行われた元ハーバード大学医学部の助教授、李啓充医師の「反面教師としての米国医療=新自由主義・TPPとの関連で」と題しての講演でした。膨大な資料を精査し自らの経験を踏まえての説得力ある内容でした。
 少し内容を紹介します。テーマからも察しがつくと思いますが、現在のアメリカの医療は、新自由主義がはびこり、富めるものから税を徴収し、困窮する人々に施すという税の再配分という税金の本来のあり方を逸脱し、6人に一人が無保険状態にあり、民間保険会社に加入していないと、医療機関にかかった場合は、膨大な医療費が請求され、支払わなければ裁判所に訴えられ、財産の差し押さえが容赦なく行われるというのです。保険会社の仕事は、加入者への医療請求の値切りから始まるそうです。日本のように政府や自治体が、医療保険制度を監督実施する国民皆保険制度ではないのです。
 仮に日本がTPPに参加した場合、アメリカのように保険会社が、日本の医療保険制度に対し、自分たちが入り込めないことを理由に、損害を被ったとして日本政府に賠償を求める訴えをすることが可能になります。これは、ISD条項(投資家対国家間の紛争解決条項)が機能し、米国にある判定機関(国際投資紛争解決センター)がその判定を行うというものです。
 新自由主義は、小さな政府を目指し、日本では、小泉構造改革によって、福祉・医療・年金の国民負担が増大し、大企業優遇の政策が進められて、民主党政権になっても、この基本的な政策は継承されてきています。大阪維新の会なども、TPP参加推進勢力です。
《福島県伊達市に行ってきました》
 8月26日福島県伊達市で約6千人が参加し行われた「ももの郷マラソン」会場で、南牧村特産のレタスとグリンボールそして乳製品を参加者や応援に訪れた人達に無料配布してきました。復興支援と特産品の宣伝を兼ねたイベントでしたが、この夏南牧村に来た親子のみなさんや伊達市の議員の方々がお手伝いしてくださり、予定通り6千個ほど用意した野菜もすべて配布できました。「わざわざ長野から来てくださったの。ありがとう」「私長野は良く行くのよ」「野辺山懐かしいです」「来年もお願いしま~す」など参加者の喜びの声を聞くことができました。
 29日には、福島県飯館村長の菅野典雄氏が、南牧村中央公民館で講演をしてくださいました。これは、南佐久郡の町村会主催によるものですが、「スローライフ=までいライフ」を提唱して7年目に、あの3.11震災と原発事故により全村民が避難生活を強いられている飯館村の現状とこれからの課題を話していただきました。
※ 「までい」とは、「真手」(まて)の意で、マテに仕事しろ、マテに生きろ

カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
バーコード
忍者ブログ [PR]
sozai:Fine Template:hanamaru.