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片桐勝則の日々つれづれ
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NO,148                                           2011年 9月25日

 今こそ手を取り合ってひとつに               発行 のべやま動物診療所   

http://katagiri.konjiki.jp/         すばる           TELFAX 98-4220

 可憐なノギクの花が咲き始めました。あの大雨の後にもめげず、カンタンが「ルルルルル・・・」とまた鳴き始めました。ヨモギの茎をかじり穴を開けそこに卵管を刺し込み産卵するそうですが、あの小さな体に備わった子孫を残すための大きな機能に感心します。スズムシ、マツムシ、カンタンは、古くからきれいな音色を奏でる虫として秋の風物詩として親しまれてきました。南牧村にはそのカンタンが沢山生息しています。「カンタンの声を聞きながらすんだ夜空の星を見る」観光のキャッチフレーズになりそうな南牧村の自然の豊かさに感謝したいと思います。

《台風15号駆け抜ける》

 9月21日、台風15号が駆け抜けました。12号に続き日本列島に大きな傷跡を残していきました。南牧村は、速やかに災害対策本部を立ち上げ、消防団の皆さんも警戒態勢に入り、午後5時45分に、森下、大芝、川崎地区の皆さんに自主避難勧告を出しました。20数人の方々が中央公民館に一時避難されたそうです。夜8時前には、避難勧告が解除され、住民の方々も無事帰宅され対策本部を解散したようです。村内10箇所に設置された気象観測機の雨量データが大いに役立っています。特に緊急時に住民の生命・財産を守る役場の体制の重要性を改めて考えさせられた一日でした。

 東日本大震災を教訓に南牧村の防災計画の見直しが進められています。避難場所の指定増設や食料・飲料水などの備蓄、地区ごとの避難訓練の実施などきめ細かな防災対策が求められます。住民の顔が見える小さな自治体ならではの対応や配慮が頼もしく思えます。

《飼料中の放射性セシウム暫定許容値、300ベクレル/kg》

 再び、農水省消費・安全局から日本獣医師会経由で、長野県獣医師会より「飼料中の放射性セシウム濃度の許容値300ベクレル/kgの周知」について、私たち獣医師が農家の皆さんに指導徹底する旨の依頼がありました。JAを含む飼料販売業者の皆さんは、十分承知しているので、飼料中に300ベクレル/kgの許容値を超える放射性物質が含まれることは無いと思いますが、改めて、その点を確認していただき、安全な牛乳や牛肉そして堆肥の生産に配慮していただきたいと思います。

《改正家畜伝染病予防法の運用間近》

 改正家畜伝染病予防法の運用が10月1日に迫りました。畜舎の出入口への長靴の踏み込み消毒槽の設置や、訪問者の記帳が必要となります。既に家畜保健衛生所からパンフレット等が配布されていますので、熟読し実施してください。

 また、この改正で、地方自治体の対応が大きく変わりました。改正家畜伝染病予防法第3条の二の3項「都道府県知事、家畜防疫員および市町村長は、特定家畜伝染病防疫指針および特定家畜伝染病緊急防疫指針に基づき、この法律の規定による家畜伝染病の発生の予防およびまん延の防止のための措置を講ずるものとする。この場合において、都道府県知事は、必要があるときは、市町村長に対し、当該措置の実施に関し、協力を求めることができる。」と謳い、特定家畜伝染病防疫指針では、「危機管理体制の構築」の中で、「日頃より本病発生時の通報・連絡体制を確認するなど、農林水産省、都道府県および市町村の段階で、危機管理体制の構築に努める。」と述べています。

 つまり、農家とともに村も、日ごろから危機管理体制の構築に努めなければならないということです。そのためにも、農家、役場、県、専門家、そして畜産技術者などからなる南牧村家畜防疫協議会の一日も早い実質的な設置が重要です。

《菊池幸彦村長が再出馬を表明》

 菊池幸彦村長は、9月議会定例会の一般質問の答弁で、11月13日投票の南牧村村長選挙に立候補することを表明しました。誠実で、私利私欲の無い菊池幸彦さんは、「皆さんと対話ですすめるあったか村政」を目指します。菊池村政は、この一期4年間に、誰もが何でも言える、本当に風通しの良い安心できる雰囲気の村をつくり上げました。今回も一党一派に偏らない村民のための村政を行うため無所属での出馬となります。

1期目の前半は、適当な言葉が見当たりませんが、あえて言えば、前村政の後始末と継続すべき必要な事業に追われました。終盤になってやっと村民要求をもとに新たな事業にも着手することになりました。もちろん私たち議会の了解を得ての事業実施です。

この4年間、議会は、菊池村長上程の平成20年度の当初予算議案から始まり、平成22年度の決算の承認案件までただ1件の補正予算案を除き(正確を記すためあえて書きますが、平成21年6月議会スキー場存続のための補正予算案を2名の議員が反対しました)すべて全会一致で可決してきました。

この事実からして、村長とともに二元代表制の一方である村民の代表としての議会が、菊池村長提案の施策およびその結果に異議を唱えなかったということは、当然この4年間の菊池村政の実績を認めたということです。もちろん選挙ですから、他候補との違いをアピールすることになりますが、私は、こうした成果を残した菊池村長に対し、批判あるいは対抗する候補者の考えや政策がどのようなものなのか注視したいと思います。

 畜産関係の課題は、伝染病の防疫体制の確立、堆肥の処理問題、牧場の利用促進など山積しています。私は、南牧村家畜防疫協議会の実質的な立ち上げを再三村側に提案し、やっと具体的になりつつあります。こうした流れを皆さんの支援のもとに実現し、畜産振興に役立てることを願っています。村長職も酪農畜産業も片手間にできる仕事ではありません。これからも、菊池幸彦さんは、真剣に牛飼いに取り組む皆さんのために、そして一生懸命生活する私たち村民のために働いてもらえる人です。皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。南牧村長選挙の告示日は、11月8日、投票日は13日です。

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NO,147                                           2011年 8月22日

 今こそ手を取り合ってひとつに               発行 のべやま動物診療所   

http://katagiri.konjiki.jp/         すばる           TELFAX 98-4220

 お盆が空けたとたん急に涼しくなりました。セミの声もやみ、秋の七草のオミナエシが咲き、ススキの穂が開きはじめました。先日JAから「観光客が飛べないツバメを事務所に置き去りにしていった」と連絡があり、駆けつけると、巣立ったばかりのツバメが、クモの巣にでもかかったのか、主翼にクモの糸が絡まり、広げることができずにいました。絡まったクモの糸を取り去ると待っていたかの様に、飛んでいきました。

《厳しい基幹産業》

昨年流行したハクサイやグリーンボールの黒班細菌病の発生も少なく、高原野菜の作柄は全般的に良いようです。しかし、不景気や大震災の影響等で野菜に限らず個人消費の伸び悩みで、野菜の価格が不安定です。7月ごろまでの野菜の売り上げは、昨年並みとのことですが、8月期以降の販売価格がどうなのか大変気になります。

 一方、畜産酪農関係は、牛肉のセシウム汚染問題で、肥育牛や廃用牛の肉値やF1(乳用牛と黒毛和種の交雑種)子牛の取引価格が低迷し、円高にも係らず、輸入飼料が高騰するなど、いままで以上に厳しい状況が続いています。

 農水省は、お米を投資の対象品目とする先物取引の試験上場を認可しました。主食である米をマネーゲームの対象とすることが、果たして食料自給率40%足らずの日本であってよいことなのでしょうか。

 南牧村は、原発事故で不安な毎日を過ごしている福島県伊達市の子どもたちを3泊4日で受け入れる事業を行っています。商工・宿泊関係者と連携しての避難者リフレッシュ事業ですが、先日様子を見に行きました。元気に遊ぶ子どもたちと保護者の皆さんの笑顔に、一日も早い放射能汚染の終息と将来の健康を願わずにはいられませんでした。宿泊業者の皆さんにとっても、少しでも低迷する宿泊客を補う事業として役に立てばと企画された事業です。

《安愚楽牧場が会社更生法適用を申請》

 あの和牛商法詐欺事件後も、和牛オーナー制度を続けてきた安愚楽牧場は、7万人を超える会員(出資者)をもち全国の和牛の一割を占める飼育頭数を有するといわれる巨大牧場ですが、会社更生法の適用を東京地方裁判所に申請したと報道されました。昨年、宮崎県での口蹄疫の初発あるいは蔓延牧場の疑いがあると一部地元紙に報道されるなど、話題に事欠かない会社です。口蹄疫により、国から1万5千頭分の補償金が入り、傾いた経営の一助となったといわれましたが、その安愚楽牧場が、倒産することになりそうです。会員からは「出資金だけは返せ」といった訴訟準備の話があり、また、原発事故による放射能汚染稲ワラ給与による牛肉汚染および風評被害に対し「東電の補償金がこの牧場に支払われるのか」、また同時に「安愚楽牧場の倒産による日本の和牛市場への影響が今後どうなるのか」などは、関係者にとって重大な問題で、しばらくこの話題から眼が離せません。

 出資者の多くは、1千万円以下(84%)ですが、1億円以上の出資者は全国に135人、最高額は3億5千万円だそうです。大口出資者の中に、政官財界の関係者がどのくらいいるのか、他の和牛商法がつぶれていく中、今まで生き残ってきた理由も、いずれ明らかにされると思います。既に、2008年12月、現みんなの党の代表、渡辺喜美衆議院議員の関連政治団体の政治資金集めのパーテイ―券を安愚楽共済牧場(安愚楽牧場の前身)が、30万円分購入していたことが報道されています。

《家畜伝染病予防法の改正と101日運用開始を前に》

 家畜伝染病予防法が改正され、10月1日から運用が開始されます。家畜の飼育者には、出入り口の消毒設備の設置等や、万が一の場合を想定し殺処分した家畜の埋却地の確保、患畜の早期発見と早期報告、毎日の人の出入りの記録等など義務付けが強化されます。また、牛を200頭以上飼育する飼育者は、家畜保健衛生所との連携と担当獣医師の設置や従業員教育等が義務付けられます。

 私たち獣医師にも、直腸検査の際など1頭ごと手袋を交換するなど今まで以上に診察上での衛生管理が厳しくなります。安心安全の農畜産物を供給するために、関係者が一丸となって取り組むことが大切です。そのためにも、政府は、TPP参加や消費税増税などと現場の生産意欲を削ぐような政策を即中止すべきであり、私たちはこうした政府の動きに対し厳しいチェックを怠らないように心がけ意思表示をすべきと思います。

《平凡であることのありがたさ》

 先日、やや遠方まで用事で出かけ、そこで交通事故を起こしてしまいました。交差点での衝突事故で、私の不注意が原因です。乗車されていた方々に心からお詫び申し上げます。車には、若い女性が四人乗っていましたが、幸い軽症で大事に至らず、胸をなでおろしています。将来ある若い方々に、万が一何かあれば、ご本人はもとより、ご両親ご家族になんとお詫びしても体と心の傷はいつまでも癒されないだろうし、お詫びのしようがありません。また、私も深い自責の念にさいなまれていたことと思います。衝突の相手がバイクや自転車または歩行者だったらと想像しただけで胸が締め付けられる思いです。

 この事故を機に、今までの運転時の集中力のなさを反省し、運動神経など年とともに劣っていくことを十分考慮し、安全運転に心がけるようにしたいと思います。この事故で、多くの関係者にご迷惑をおかけしたことに心からお詫びし、同時にご尽力いただいた方々に感謝申し上げます。「無病息災」平凡であることのありがたさを改めて感じ、東日本大震災で被害に会われた方々に、あらためてお見舞い申し上げます。

《村長選挙の日程が決まる》

 南牧村長の任期満了に伴う村長選挙の日程が決まりました。11月8日告示、13日投票となります。私利私欲のない公平公正な村政の継続を心から願うものです。

※ 南牧村9月議会定例会の日程をお知らせします。9月7日開会、15日一般質問、21日最終日となりました。


NO,146                                           2011年 7月25日

 今こそ手を取り合ってひとつに               発行 のべやま動物診療所   

http://katagiri.konjiki.jp/         すばる           TELFAX 98-4220

 台風6号の通過後から、朝晩涼しい日が続いています。庭にあるホタルブクロやシキンカラマツの花が咲き始めました。気候が安定しているのか、牛の病気は少ないのですが、先日熱中症によると思われる死亡事故があり、畜舎の暑さ対策がこれからの課題です。特に太りすぎあるいは痩せすぎの牛は、体温調節が健康牛よりも劣るため要注意です。

《放射能汚染を疑う稲わらの給与は絶対避けてください》

 遅ればせながら、放射能汚染された飼料給与に関して、農水省消費・安全局から日本獣医師会に対し、獣医師による関係農家への指導依頼があり、長野県獣医師会は、日本獣医師会からの依頼を受け、私ども産業動物関係獣医師に7月22日付けで依頼通知してきました。農家への指導を27日までに行うようにというものです。

 佐久家畜保健衛生所からも聞き取り調査があったことと思いますが、放射能汚染された疑いのある飼料については、一切給与しないように、重ねてお願いいたします。先日長野県が南牧村役場と南小で放射能の測定を実施しましたが、異常値ではなかったそうです。放射能値の高い「ホットスポット」が問題になっていますが、できるだけきめ細かな区割りでの測定調査が必要と思われます。現時点では、ここ周辺地域の農作物も含めて検査したものは放射能不検出とのことです。

 放射能汚染された食品を介しての人体の内部被爆は、非常に深刻な問題です。東電や国に責任のある課題ではありますが、そうは言っても、食品からの内部被爆を極力避けるという一点で、現場にいる私たちは、その事実を知った以上、牛肉も牛乳もより安全な食品の原料を生産するために、その努力を怠ってはならないと思います。生産者の皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 原発事故が引き起こす放射能汚染は、汚染による被災が収まるのに長い時間がかかり、汚染範囲の広がりは限りなく、そして、社会に与える影響は計り知れません。原発の危険は、「時間的」「空間的」「社会的」に他に類を見ない「異質な危険」であり、原発は、今の科学技術では手に負えない、共存できない代物です。「安全神話」を振りまき原発を推進してきた歴代内閣の責任は免れず、そのことへの反省がなされて初めて、総力を挙げて原発事故の対策実施と地震国日本の原発の撤廃に向けての今後の方針が作られるのだと思います。電力会社の役員が個人献金と称し、自民党の政治団体に多額の献金を行っていたと報道されました。原発の燃料は、70%以上がアメリカからの輸入です。日本の原発を取り巻くこの二つの事実は、アメリカと大企業言いなりの日本社会の矛盾の凝縮ではないでしょうか。先日、NHKテレビで、放射能汚染で避難地域になっている福島県飯館村の住民の方の様子が放送されていました。画面の奥のほうで、セミや小鳥のなく声が聞こえ、何もなかったようにサクラの花が咲いている様子に、放射能汚染の不気味さを感じました。

《堆肥等の他人への譲渡を自粛》

 農水省は、堆肥中の放射性セシウムの基準を設定するまで、長野県を含む全国17都県の家畜排泄物からなる堆肥等の他人への譲渡や土壌への散布等を自粛するように長野県に通知してきました。農家の皆さんは、今の時期堆肥の譲渡等移動はないと思いますが、安全な農産物生産を確保するために自粛にご協力願います。

 また、敷料など堆肥の混ぜものの原料の購入先など確認しておいてください。

《福島県伊達市の子どもたちを歓迎》

 25日、福島県伊達市の子どもと保護者の皆さん35人が、3泊4日の日程で南牧村にやってきました。参加者の旅費や宿泊費等は南牧村の震災対策リフレッシュ事業でまかないます。福島では、子どもたちが野外では暑いのに長袖・マスクといったいでたちで、思い切り外で遊ぶことができない状況だそうです。涼しい南牧で楽しいひと時を過ごしてもらえればと願います。また宿泊受け入れ業者など関係者の尽力に敬意を表します。

《心筋梗塞という病気》

 先日、友人が続けて心筋梗塞になり、1人は緊急手術で快復しましたが、1人は診察中に病状が悪化し、帰らぬ人となってしまいました。亡くなった友人は、私と同世代で、20代の頃から地域の青年団活動をともに楽しんだ人でした。今も要職にあり将来も地域を背負っていくすばらしい器量を持った人でした。本当に残念です。

 心筋梗塞は、自覚症状がでてから処置までの時間との勝負だといわれます。日ごろの健康管理と規則正しい生活リズムなど自己管理ができれば最高ですが、どうしても無理をしてしまう中堅世代は、私自身も含めて気をつけなければいけないと感じます。「人生50年」といわれた戦国時代、今まさにその再来なのでは?人間が人間として大切にされ過ごすことができる社会のはずなのに、どこか歯車が合わなくなってきている気がします。隣近所、親兄弟そしていい仲間が自立しつつそれでいてお互い気遣いながら暮すこと、ごく当たり前の地域社会の良さを今までより増して築いていけないものでしょうか。

「生まれ変わったら、猫になりたいな」ある女性の言葉が頭をよぎります。

《アオサギを保護しました》

 先日、「見慣れない鳥が畑でうずくまっている」と友人から連絡があり、駆けつけるとそこには体力を消耗し飛べないアオサギがいました。2日ほど魚を与え観察していましたが、ちゃんと足を伸ばし立てるようになり、3日目に牧草地で飛ばしてみたら、2回目に低空でしたが羽ばたき飛んでいきました。自力で魚を取っていけるのか気になりますが、あとは自然の力に任せます。サギは漁業関係者から嫌われています。特に繁殖期の食欲は旺盛で、魚の捕獲量はすごいと聞いています。しかし、それだけ豊富な魚や自然環境がこの地域にあるということでしょうか。

《デジタル放送開始》

 デジタル化されてもアナログテレビで視聴できるのは本当にありがたいのですが、見るチャンネルが減ってしまって、テレビ好きな私にとっては少し寂しい気がします。

NO,145                                           2011年 6月25日
 今こそ手を取り合ってひとつに               発行 のべやま動物診療所   
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 今年は庭のシャクナゲが、沢山花をつけました。同じアズマシャクナゲなのに、花の咲く時期がずれているのに気づきました。いずれも購入したものですが、群馬産は早く、それ以外のものと差があるように思えます。また、花の色は、普通は淡いピンクですが、赤の強い花に、白がちのものと色々楽しませてくれました。木の勢いが衰えないように、花が終わったら摘み取ります。来年も咲いてくれますように。
《南牧村の国保税、今年度大幅軽減!》 
 南牧村議会6月定例会が6月21日閉会しました。南牧村国民健康保険税条例の一部改正案が全会一致で可決され、国保税が平成22年度に比べ、大幅に軽減されることになりました。国保税額を次の4つのケースについて試算しました。参考にしてください。
 
 イ、課税所得35万円、固定資産税5万円、65歳未満大人2人、(2割軽減)
平成22年 166,600円(100円未満切捨て) 
 平成23年 143,700円         
     軽減額  22,900円  軽減率 13.7%
 
 ロ、課税所得170万円、固定資産税「0」、40代、30代、子ども2人
   平成22年 364,600円
   平成23年 302,200円
     軽減額  62,400円  軽減率 17.1%
 
 ハ、課税所得300万円、固定資産税5万円、50代、40代、子ども2人
   平成22年 535,800円
   平成23年 425,500円
     軽減額 110,300円  軽減率 20.6%  
 
 ニ、課税所得500万円、固定資産税5万円、50代、40代、子ども2人
   平成22年 702,300円(限度額)
   平成23年 569,500円
     軽減額 132、800円  軽減率 18.9%
対前年比の軽減率を見ると、
イ、13.7% ロ、17.1% ハ、20.6% ニ、18.9%
この率を見る限り、「過重負担だ」という声が多かった中間所得層の世帯の負担軽減が大きく、中間所得層を峰に放物線を描く軽減率となります。
また、33万円の基礎控除前の所得に対する国保税の負担率は、次のとおりです。
 イ、21.1% ロ、14.9% ハ、12.8% ニ、10.7%
 平成23年度は、当初予算で、国保税軽減のために菊池村長の英断で、2千万円を一般会計から国保特別会計に繰り入れを決め、さらに、後期高齢者医療制度への支援分と介護分の負担軽減がなされ、また、昨年度の農家の皆さんの所得が増えたこと等により、全体として、国保税の軽減が可能になりました。
軽減されたとは言っても、なお、所得に占める国保税の負担率は、低所得者世帯ほど大きく、一方、国の補助率は、1980年代50%でしたが、今は25%まで削減されてきています。国の補助がより充実しなければ、過重な負担は今後も続くことになります。
《ヨーネ病の検査について》
 現在長野県では、ヨーネ病の検査を2年に一度実施しています。結核病とブルセラ病は4年に1度の実施です。今、野辺山地区を中心にヨーネ病の検査が、行われていますが、これは、家畜伝染病予防法第5条の規定により行われるスクリーニング検査で予備的抗体検査ともいい監視すべき伝染病の発生状況および動向を探るための検査です。仮にこの検査で陽性になっても、牛乳や個体の出荷制限などの対象にはなりません。しかし、この検査で陽性になった場合は、法第51条の規定により本検査(エライザ法)を実施し、もし陽性の場合は、「疑似患畜」となり出荷制限の対象となります。2週間後、再検査を実施しさらに陽性となると「患畜」となり殺処分になりますが、この再検査で陰性の場合、「正常畜」とします。
 ちなみに、長野県の平成22年度のスクリーニング検査の陽性率は、1.2%で、この内、本検査で陽性になったものは、4.1%です。また、いったん「患畜」と診断された牛がいた農家でのスクリーニング検査の陽性率は、11.5%と高く、そのうち本検査での陽性率は、9.9%でした。
 ヨーネ病は、人には感染しないとされていますが、人の難病といわれるクローン病や潰瘍性大腸炎などとのかかわりを指摘する専門家もいます。いずれ、伝染力は弱めですが、牛の場合は完治しない病気ですので、厄介な病気として認識する必要があります。
 これら県が実施する検査料については、平成20年度から22年度まで3年間、全額村が補助してきましたが、今年度は見合すことになりました。しかし、引き続き補助対象事業とすることを6月議会で提案しました。輸入乾草などの値上げが続き畜産情勢は厳しさを増している中、引き続き補助について提案していくつもりです。
《家畜伝染病予防法の改正および伝染病発生を想定した訓練の実施を》
 村では今年度、家畜伝染病の発生に備え、動力噴霧器を購入したそうです。まだ見てないのですが、村の家畜防疫協議会の実質的な稼動の手始めに、農家はじめ行政と関係者等によるこの噴霧器を使った実践訓練を行ってはどうでしょうか。また、家畜伝染病予防法の大幅改正内容を施行規則の確定に合わせて、家畜保健衛生所等から説明を聞くことも合わせて実施してはどうでしょうか。

NO,144                                           2011年 5月28日
 今こそ手を取り合ってひとつに               発行 のべやま動物診療所   
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 サクラソウの花が満開です。真夏のような暑さかと思えば、みぞれ交じりの冷たい雨、そしていつになく早い入梅、今年の夏の天候が気がかりな今日この頃です。
 長い梅雨になりそうです。東日本大震災により被災され避難生活を余儀なくされている皆さんが、まだ約10万人いらっしゃると聞きますが、健康管理が気になります。一日も早い仮設住宅等への移住と、地域の復旧・復興が地域住民の声が大切にされ行われることを願っています。
《国民健康保険運営協議会の答申から》
 私は、菊池村長から2年間の任期で、南牧村の国民健康保険運営協議会の代表委員として
委嘱されました。協議会は、被保険者(国保加入者)から2名、診療所の医師と地元の歯科医師、そして公益代表として議員経験者と私の6名で構成され、国保に関する村長の諮問事項について審議し答申することを任務とします。
 去る26日、新しい3名の委員を含め6名の委員が任命され、規則により私が会長に選任されました。初会合で早速、新年度の国保税の税率に係る村長からの諮問事項について審議し決定事項を村長に答申しました。
 南牧村の国民健康保険税は、3年連続で値上げされてきましたが、昨年の野菜等の農家所得の伸び(被保険者の課税所得で約39.3%増)と医療費の伸びの鈍化、さらに国からの普通調整交付金の増の結果、昨年度の国保特別会計の黒字が新年度に繰り越され、かつ新年度当初より村長の英断で、一般会計から国保特別会計への2千万円の繰り入れにより、税額を一昨年並み以下に軽減することになります。正式には、6月定例議会において、南牧村国民健康保険税条例の改正議案が、議会で承認されてからの施行となります。
 答申の具体的内容は、医療分、後期高齢者支援分、介護分いずれも所得割税率の軽減と、支援分、介護分の応益割(一人当たりにかかる均等割と世帯にかかる平等割)の軽減です。
例えば、課税所得(所得から基礎控除33万円を引いた額)300万円で40代夫婦2人、子ども2人で固定資産税5万円の世帯の国保税額を試算すると平成22年度の国保税額は、535、800円でしたが、今年度は、425、550円になり、年額110、250円、約20.6%の軽減になります。
 同じく、課税所得500万円で、同上の世帯の国保税額を試算すると、昨年度は、国が定めた限度額の73万円でしたが、今年は545、550円となり、184,450円、25.3%の軽減となります。
 なお、今年度、国保税の課税限度額の上限の設定が上乗せされたために、限度額を終える高額所得世帯の場合は、昨年度限度額が73万円でしたが、今年は限度額77万円となり4万円の負担増になります。
しかし、課税所得に占める国保税の負担率は、低所得世帯になるほど依然と高く高額所得世帯ほど負担率が低いという実態があります。社会保障制度としての国保制度ですから、「所得の再配分」という視点からしても、村独自の軽減策だけでは、国庫の補助の充実がなされない限り現況の厳しさは続きます。
《国民皆保険制度を守るために》
国民健康保険制度は、国民皆保険制度の基礎であり、最後の社会保障のとりでといわれるほど重要な制度です。国は憲法や国民健康保険法に則って、国庫補助の充実を図るべきです。
国にもお金が無いという方もいますが、高額所得者や大企業には減税をしておいて、低所得者ほど負担が重い不公平税制の消費税率を上げるなど本末転倒な話ではないでしょうか。また、輸出大企業への消費税の還付や米軍への思いやり予算、政党助成金、防衛費など税金の使い方を見直すことによって財源は生まれます。
国民皆保険制度の基礎といわれる国民健康保険制度を堅持するためには、社会保障としての「所得の再配分」という観点をしっかり示し、国と自治体がしっかりフオローしていく施策が求められます。国保は、村が事業主体になっていますが、政府は県単位で広域化することをもくろんでいます。基本的には、国の補助の充実無しでは、受益者(加入者=被保険者)の過剰負担が免れません。先輩諸氏が築いてきた国保制度をしっかり孫子の代まで発展充実し継承するためにみんなで力を合わせましょう。
《福島第1原発のメルトダウンの今後》
 「やっぱりそうだったのか!」と誰しも東京電力の無責任さを舌打ちしたのではないでしょうか。福島第1原発の1号機から3号機まで、震災直後に既に炉心溶融(メルトダウン)が起きていたことが公表されました。地震列島の日本で、絶対安全だと原発の「安全神話」を振りかざし、原発を推進してきた歴代政権と電力会社にその責任と反省を強く求めたいと思います。「絶対安全だ」といっておきながら「想定外だった」などという言い訳は成り立ちません。国や東電はきちんとした反省に立って、原発周辺の福島県民の皆さんや国民に、初めて前向きな対応策への協力が得られるのではないでしょうか。そうして原発賛成派も反対派も含め、専門家の知恵を結集して放射能の封じ込めを実施して欲しいと思います。同時に、私たちは脱原発の世論を高め、今後のライフスタイルとエネルギー政策の見直しをみんなで考えるときではないでしょうか。

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